リシャール・ミルは、常にサイクリングの世界と特別な絆を築いてきました。それは、卓越したアスリートへの敬意だけでなく、すべての部品と1グラムが性能を形づくる、メカニカルな世界への尽きぬ魅了によって育まれてきたものです。
年月を重ねるごとに、プロトン(集団)との結びつきはさらに強まり、リシャール・ミルはマーク・カヴェンディッシュ、マチュー・ファン・デル・プール、タデイ・ポガチャル、そしてUAEチーム・エミレーツといった、サイクリング界のアイコンたちを迎え入れてきました。伝説的なイタリアの自転車メーカーであるコルナゴとのコラボレーションは、必然的な次のステップでした。
RM 64-01 トゥールビヨン コルナゴ
手巻きトゥールビヨンムーブメント、時針、分針
50本限定
約65時間(± 10%)
スケルトナイズされたグレード5チタン製の地板およびブリッジはマイクロブラスト加工が施され、手作業による面取りとポリッシュ仕上げによってエッジが際立たされます。その後、ブラックおよびグレーのPVDコーティングによって最終仕上げが完成します。この構造の中には、65時間のパワーリザーブを実現するハイスピードバレルを備えた輪列が組み込まれています。1時位置に配された香箱と、7時位置の可変慣性トゥールビヨンは左右対称を成し、そのレイアウトは自転車のドライブトレインを想起させます。この印象は、星形デザインのチタン製の上部インナベゼルによってさらに強調され、1980年代に剛性を高めつつ軽量化を実現するために開発された、コルナゴ「マスター」フレームの象徴的なジオメトリーを彷彿とさせます。
これらのブリッジはホワイトラッカー仕上げの上に、アズールブルーおよび5Nレッドゴールドの手作業によるペイントが施され、ブルーラッカー仕上げのマイクロブラスト加工チタン製ハブキャップによって視覚的に統一されています。これほど小さなスケールでコルナゴのフレームをリアルに再現するには、極めて高度な加工技術と装飾技法が求められます。カラーパレットは、コルナゴ「C68」から直接インスピレーションを得ています。
可変慣性テンプ
このタイプのテンプは、衝撃時やムーブメントの組立・分解時においても高い信頼性を確保し、長期にわたり優れた計時精度を維持します。 緩急針を排し、4つの調整ネジにより、精密かつ再現性の高い調整が可能です。
高速回転バレル
このバレルの仕様は下記の長所を備えています。
• 主ゼンマイ内部で周期的に起こる張り付き現象を大きく緩和し、精度を高めます。
• 主ゼンマイは、理想的なパワーリザーブと精度、安定性のバランスを実現します。
ムーブメントの特徴
- ムーブメントサイズ: 33.00 x 30.80 mm
- 厚さ: 6,28 mm
- トゥールビヨン直径: 12,40 mm
- テンプ直径: 10,00 mm
- 石数: &Ç
- テンプ:Glucydur製アーム2本、調整ビス4つ、慣性モーメント11.50 mg/cm2、振角53°
- 振動数: 毎時21,600振動(3 Hz)
- ゼンマイ:Nivarox®製エリンバー
- 耐衝撃性: KIF ELASTOR KE 160 B28
- 香箱真:耐錆性・耐磁性を備え、熱処理に最適なニッケルフリーのクロニファー®製(DIN x 46 Cr 13 + S)
ブルーおよびホワイト クオーツTPT®のケース
ケースデザインもまた、この高度な技術力、洗練された構造、そして厳格な仕上げの自然な延長線上にあります。リシャール・ミルのスポーツウォッチとして初めて、5Nレッドゴールドがデザインアイデンティティの一部として採用されました。
サイクリングにおいても、そしてリシャール・ミルが描くスポーツウォッチのビジョンにおいても、軽さは決して妥協できない要素です。43.21 × 49.94 × 14.23mmのケースは、卓越した機械的特性で知られるホワイトクオーツTPT®で製作されています。切り欠きのあるベゼルがダイナミックな表情を際立たせ、新色となるアズールブルークオーツTPT®を組み合わせています。このカラーは、RM 64-01 トゥールビヨン コルナゴのために特別に開発されたものです。
5Nレッドゴールド製のインナーベゼルが全体のカラースキームを完成させます。同じ素材はリューズにも用いられ、クオーツTPT®製のキャップにマイクロブラスト、サテン、ポリッシュ仕上げを施し、コルナゴの象徴であるクローバーをラッカーであしらっています。ゴールドのアクセントは針にも及び、本作のために特別にデザインされた針は、自転車のクランクを想起させる造形となっています。
仕上げ
• 手作業によるブリッジの彩色
• 手作業による面取り研磨
• ロッキングセクションの手作業による研磨
• サファイアブラスト加工された切削部分
• 接触面のラップ加工および研磨
• 回転軸の艶出し
•表面に引き抜き加工およびマイクロブラスト加工
•手作業による面取りと研磨
•ダイヤモンドツールによる凹型面取り加工
•円型模様仕上げの表面
•ロジウムメッキ加工(歯をカットする前)
その他の特徴
この装置は、巻き上げ効率を(約20%)高め、特に巻き上げ開始時に有効です。さらに、主ゼンマイの内部張力を平均化させる働きをします。
組立ての際にネジに最適なトルクを与えることが可能となります。それにより、このネジは、度重なる組立てや分解による物理的な影響も軽減され、経年劣化にも耐えます。
香箱の歯に採用されているセントラルインボリュート歯とカナは、最適な圧力角である20°を成しています。これにより、回転効率が向上し、輪列の歯の嚙み合わせに生じる偏差を防ぐことができます。結果、トルクの伝達を安定させ精度が大きく向上します。